『食の宝庫』
これから自分が暮らしてみたい土地。住む家や働き方も重要ですが、同じくらい『食』も決め手ではないでしょうか。丹波篠山の肥沃な土壌から生まれる農作物は、どれも逸品。丹波篠山黒大豆などの特産品、東の魚沼・西の篠山とも称される絶品のお米、郷土料理百選にも選ばれる猪肉の「ぼたん鍋」、日本三大和牛のひとつ神戸牛の原産牛として名高い丹波篠山牛、古来より食の都と称される丹波篠山の食文化も味わってみてください。
『歴史と伝統が織り成す街並み』
丹波篠山の中心地は篠山城跡。城を取り囲むように建ち並ぶ城下町では、当時の街並みが大切に保存され、今も江戸時代の風情を感じさせます。また城下町を離れた各地に残る宿場町にも、今も歴史と伝統が息づいています。東の今田地区には日本六古窯の1つであり、800年以上の歴史を持つ「丹波焼」の窯元がたくさん残ります。他にも、京都に向かう宿場町として栄えた西の福住地区では、街並みが国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。その土地が持つ歴史を感じながら、食事や買い物を楽しむことができる、今を生きる伝統にも触れてみてください。
『デカンショ節』
デカンショ節は、丹波篠山が発祥地の民謡、盆踊り歌です。江戸時代から篠山市域で歌われていた「みつ節」が形を変えたものであると伝えられています。丹波篠山市の無業文化財でもあり、2015年には文化庁による日本遺産にも認定されました。かけ声の「デカンショ」は、「デカルト」「カント」「ショーペンハウエル」の略であるという説や、単に「どっこいしょ」の意味、他に「出稼ぎしよう」の意味であるなど、諸説あります。 「♪デカンショデカンショで半年暮らす」という節回しが丹波篠山の気候、風土、特産、人の気質などを歌っていて、親しみやすく、土地の人々に愛されてきました。
『丹波焼』
丹波焼は瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯のひとつとして、日本遺産の認定を受けています。平安時代から800年以上もの歴史をもち、60以上もの窯元がひとところに軒を連ねる風景は圧巻です。「特徴がないのが丹波焼の特徴」ともよく言われ、伝統的なデザインのものからカラフルな現代的作風、荒っぽい肌合いの力強い作品など、だれもが陶芸を自由に表現しているのが特徴です。『日々の暮らしで使われるもの』を生み出し続けているのが丹波焼。持ち帰って、すぐに生活の中で使える作品ばかりです。ぜひ、滞在中は丹波焼の器を使って、丹波篠山の食材を食べてみて、この土地の人々と文化を育んできた『土』に直にふれてみてください。